北重人

2014/06/28 夜明けの橋

estis2014/06/29 (日) 01:32 に投稿

日照雨 「小説新潮」2008年8月号
梅花の下で 「小説新潮」2009年5月号
与力 「小説新潮」2009年2月号
伊勢町三浦屋 「小説新潮」2009年8月号
日本橋 「小説新潮」2008年11月号
生きることの華やぎと寂しさ 池上冬樹 2012年3月

新潮社 2009年12月
新潮文庫 き-35-1 2012年5月1日発行

きびきびした文章で小気味よく読みやすい。が、描かれていることが軽いわけではない。
単行本とは収録順が事なり、一話、二話と哀しい物語が続くが、最後は希望を感じて終わり、解説を読んで深く想いに耽る。
最後に置かれた「日本橋」の第八章の終わりの一文、句点を含め僅か六文字に唸った。
この短編、映画にしたい。