LADY FOR A DAY
1933年
アメリカ
88分
監督:フランク・キャプラ
原作:デイモン・ラニヨン
脚本:ロバート・リスキン
撮影:ジョセフ・ウォーカー
出演:ウォーレン・ウィリアムズ/メイ・ロブスン/ガイ・キビー/グレンダ・ファレル/ジーン・パーカー
貧しいリンゴ売りの老婆には、幼い頃別れた娘がいた。
娘には、自分は一流ホテルに宿泊している上流階級の貴婦人だと偽っていたが、娘はスペインで伯爵の息子と知り合い、結婚の許可を得るため、伯爵と三人で会いに来るという。
困り果てた老婆に、暗黒街のボスが一計を案じるが…。
「淀川長治 映画の世界 名作DVDコレクション vol.4 アカデミー賞に輝くキャプラの名作」に収録されている一本。もう一本は『或る夜の出来事』
原作は、デイモン・ラニヨン
となっているが、出版されている書物では、デイモン・ラニアンとなっている。私もこの名前で覚えていた。
「マダム・ラ・ギンプ」(Madame La Gimp)というタイトルで、「ブロードウェイの天使」加島祥造 訳 新潮文庫 1984年8月 に収録されているのがそれ。
原作は、デイモン・ラニヨン
となっているが、出版されている書物では、デイモン・ラニアンとなっている。私もこの名前で覚えていた。
「マダム・ラ・ギンプ」(Madame La Gimp)というタイトルで、「ブロードウェイの天使」加島祥造 訳 新潮文庫 1984年8月 に収録されているのがそれ。
内容は、ラニアンらしい物語で、ラストもう他に解決方法がないよ!と誰もが思い、その思ったままの解決方法なんだけれど、皆が納得ニッコリする。
これを四角四面に捉えて、嘘を吐くのは泥棒の始まりだと言っても、助けようとしているのが暗黒街のボス達なんだから、何を今さらってこと。
まだ悪人といえど、良心を持ち合わせていると信じられた頃の物語ですね。
なお、「ブロードウェイの天使」の解説で
一九三三年にはこのなかのひとつの短篇「マダム・ラ・ギンプ」が Lady for a Day という題で映画化された。この映画によって「ハリウッドは監督と脚本家と女優にはそれぞれにアカデミー賞を与えたが、原作者には目もくれなかった」とラニアンの友人の新聞記者ウォルター・ウィンチェルは書いている。この映画は日本でも「一日だけの淑女」という題で一九三四年に上映された。監督はフランク・キャプラで主演はベッド・デイヴィスだと多くの人々に記憶されたが、原作者がデイモン・ラニアンであることはほとんど知られずに終わった。
とあるが、
作品賞も含めノミネートされたが、受賞には至っていない。
また、主演女優はメイ・ロブスンで、1961年に同じくフランク・キャプラ監督でリメイクされた「ポケット一杯の幸福」の主演女優ベティ・デイヴィスの間違いだろう。