映画

2016/02/14-10 信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)

estis2016/02/15 (月) 11:37 に投稿

2016年

原作:石井あゆみ
脚本:西田征史/岡田道尚/宇山佳祐
監督:松山博昭
出演:小栗旬/柴咲コウ/古田新太/山田孝之/

タイムスリップした高校生が、織田信長になる(織田信長本人の頼みで)話。
テレビドラマの後を受けた最終話。

日本史の知識が極端に欠如しているバカだから、平和な世界などを夢想できたという皮肉なのか。
平和が一番と言いながら、たくさん人を殺しているけれど、必要な犠牲だとかでサブロー君は納得できるのか。
タイムスリップで未来の技術が安易に過去へ流れ込んでいる設定は、大きな穴だと思うけれど、そこを描くのが目的のお話ではないので、触れられない。
こういった物語上の違和感よりも気になるのは、BGMとその使われ方。分かりやす過ぎて、気持ち悪い。「映画」という気がしない。
本能寺の変については、サブローが秀吉の前へ出て行く決意の理由が納得できないけれど、うまくまとめているとは思う。

2016/01/26-1 蜩ノ記

estis2016/01/27 (水) 01:20 に投稿

2013年
日本
129分
監督:小泉堯史
原作:葉室麟
脚本:古田求
音楽:加古隆
出演:役所広司/岡田准一/堀北真希/原田美枝子/寺島しのぶ/井川比佐志/

原作を読んでから見たので、どうしても原作と比べてしまう。
十年後に切腹しろと命じられた侍の、最後の三年間程度の時間が流れる中に、切腹を命じられることになった原因の事件や、済んでいる村の人々との関わりで起こる事々を、2時間程度の時間で描くのは難しかったようで、いくつかのエピソードが説明として配置されているに過ぎないように感じるのは、こちらが鈍感なだけではなかろう。
最後のシーンは音楽と相俟って、感情を盛り上げてくれるが、小説にある重要と感じた、住職との会話が抜け落ちているのが気に入らない。
この世を去ることに未練がないとは、残される者のことを少しも考えていないのではないか。それではまだまだ覚悟が足りない。たしか、そんな内容だったと記憶している。
画面奥へ歩んでいく姿が、真っ直ぐ進んでいくのではなく、道なりに左右に揺れるのは、幾許かの意味を含めているのかしらん。