2011/06/25 ファンタジウム (7)

estis2011/07/03 (日) 23:59 に投稿
杉本亜未

#28 ピエロ・エクリヴァン 05
#29 ピエロ・エクリヴァン 06
#30 マイザーズ・ドリーム 01
#31 マイザーズ・ドリーム 02
#32 マイザーズ・ドリーム 03
番外編 ゆうぐれ天使(前編)
番外編 ゆうぐれ天使(後編)

「モーニング・ツー」36号、38号、41号~43号、「モーニング」'10年49号、50号 掲載

モーニングKC p.252

2011年6月23日 第1刷発行

COVER DESIGN:ME&MIRACO

株式会社講談社


生放送番組途中で失踪する長見良。
FISMを知り、目標と考え始める。
一方マスコミは失踪のウラを取り上げ、世論はブーイングから擁護へと変わっていく。

番外編
北條英明の両親と北條龍五郎と会った長見良。
英明の父親は龍五郎と手品を認めようとしない。
三人は、竹内サーカス団長に会いに行くことになるが。


自分の意志を離れたところで、確実に何かを変えているのだと知らされた主人公。
彼の中には、決定的な劣等感が存在していて、それ故か、マジックで勝負することをしない。
鏑木幻児の言葉『いずれ身に沁みてわかる時がくるだろう』は、回収されるのだろうか。
この物語は何処まで行くんだろう。

番外編で
『どうして人は 光や あたたかいものにふれようとするのか』
と語られる。
イタリアのヴィガネッラの鏡の話、倉庫の電気が点る「あの偶然を信じる」こと、一人の天使が消えても鏡の光で二人になること。
読んだ時は、よしもとばななの「あったかくなんかない」を思い出した。
そして今これを書きながら、「花咲くいろは」で緒花が街灯の点った街が好きだと回想していたことと、ぼんぼり祭りの灯りを思い出した。

『時間だけは取り戻すことができないのよ…』とムロさんは語るが、想いは取り戻せるのだ。