虹 蜺 蝃 霓 螮
虹には主虹、副虹の区別があり、よく見かけることができるいわゆる虹が主虹であり、その外側にうっすらと見られるのが副虹である。
主虹は、紫が一番内側で、赤が一番外側だが、副虹はその逆で、赤が一番内側で、紫が一番外側になる。
タイトルの文字は全て「にじ」であり、白川静『字通』に見られる。
以下、『字通』を基にまとめる。
虹には雄雌があり、色鮮やかなものが雄で、色の暗いものが雌。
なので主虹が雄、副虹が雌である。
雄は「虹」、雌は「蜺」・「霓」である。
「虹蜺(こうげい)」、「虹霓(こうげい)」である。
虹の「工」は、左右にわたってそりのあるもののことで、虹の胴体の形。
虹の両端には竜形の頭があって、その形を表したものが「兒」。
竜形の獣とされたため、虫偏の文字となっている。
「螮蝀(ていとう)」、「蝃蝀(ていとう)」とも表される。「螮」は「虫」に「帶」、「蝃」は「虫」に「叕」。「蝀」は「虫」に「東」。
虹が現れるのは、河水を飲みに下るとされた。
仙人の衣装のことを、「霓裳羽衣」という。白居易「長恨歌」に見られる。
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