2009/03/12 血のエイプリルフール

estis2009/03/13 (金) 06:32 に投稿
「2007年4月1日に開かれたパーティで、女性が死亡。事故として処理されるが、一年後、誰が犯人か知っている、証拠がある、という手紙が関係者に届く。」
2008年/アメリカ
APRIL FOOL'S DAY
監督:ブッチャー・ブラザース
出演:テイラー・コール/ジョシュ・ヘンダーソン/ジョー・イゲンダー/ジェニファー・シーベル

Yahoo!映画では、監督が ミッシェル・アルティエリになっている。

タイトルに「血」とあるが、それほど画面に血が出てくるわけではない。
事故だとして処理された事件にどれだけの疑わしさがあるか、そこに関わった人々がどれだけ怪しいかによって、一年後の物語が引き締まると思うのだが、怪しい人間というのがかなり限られてしまっているので、緊迫感が薄れてしまう。

ここから後は、本作品を見た方へ。

このお話は結局財産を巡っての姉弟の確執。
初めの事件で女性が死ぬのも計算に入っていたはず。
新車購入を巡って、弟が無駄遣いするなという話をしているのが一応伏線か。
最後は弟の勝ち。
人を殺してでも手に入れたいほどの資産なのかどうか。
事件がどちらも4月1日に起こっているので、邦題も決して間違っているわけではない。
ゴシップ記者の自宅でのプールへ飛び込むまでの段取りは、見せる必要があるので理解できるが、ミスコンテストでの感電シーンはおかしい。見せたい相手はその場にいないのだから。
駐車場の轢殺も計画としては甘い。柱の影でどう轢いたのかがはっきりわからないが、そういった場所へ彼女が逃げているかどうかはわからないし、轢いただろう場所を確認されたばれるのでは。
追いかけていって問題なく撮影所に入れるところで誰かの関与がはっきりしてしまう。
最後の殺人についても、どういう段取りだったのかが不明なので、釈然としない。
ホラー映画的なミステリー映画にすれば、それなりに見ていられる題材だと思うが、この作りでは退屈。