曽田正人/玖正
カバー、扉には 第55話 写真資料提供 取材協力 「週刊ビッグコミックスピリッツ」'09年第50号、第52号、'10年第1号、第3・4合併号、第7号、第9号、第11号、第13号、第15号、第17号、第19号掲載 連載担当/生川遙 ビッグ コミックス p.219 2010年6月2日 初版第1刷発行 デザイン:祖父江慎+福島よし恵(コスフィッシュ) 株式会社 小学館 セミファイナルの「ジゼル」と、シュー・ミンミンの過去。
「ジゼル」でやろうとしたことは充分判る。けれどそれは、絵では表現されてないなぁ。それを見ている観客の独白をちりばめて表現するのは、マンガ表現の常套なのかもしれないけれど、それではつまらない。これはまだセミファイナルで、ここで終わるのではないのだから、これからの踊りをどう表現するのかに興味がある。
シュー・ミンミンがライバルとして登場しているが、スバルとの対比要員ということなのでしょう。シュー・ミンミンの到達するレベル=人々の理解し得る範囲の最高をスバルが超えていくという物語になるんじゃないのか。バレエの畏れをなくしていたから…という会話が出てくるけれど、踊る>バレエなのだから、バレエの枠を壊してはいけないということではなく、情念と知性のバランスを保った上での表現が美を生じるということだ。 ハーバート・ロスの「ニジンスキー」(1980)をもう一度見て、そこではどう表現されていたのかを確認したいのだけれど、DVDは出ていないようですね。
|