明日の空 貫井徳郎
『明日の空』集英社 2010年5月
『明日の空』創元推理文庫 2013年4月
『明日の空』集英社 2010年5月
『明日の空』創元推理文庫 2013年4月
解説 青木千恵
集英社 2010年5月
創元推理文庫 M ぬ-1-5 425-05 2013年4月
それを語らないことがやはり納得いかない。
この一人称が誰に向かって何のために語られているのかが不明だから、拵え物のための語りであることは小説成立のための常套だとしても、素直に受け取れない。
うまくできている物語だとは思うが、この物語では誰も変化しない。
事実を知って涙を流しバトンを渡されても、それで何かが変わると確信できる物語ではなかった。