THE CALL
2013年
アメリカ
監督:ブラッド・アンダーソン
脚本:リチャード・ドヴィディオ
出演:ハル・ベリー/アビゲイル・ブレスリン/
日本の110みたいなアメリカの911にかかってくる電話を受けるオペレータが主人公で、これをハル・ベリーが演じている。
映画では冒頭で、不審者が家に入ってきたと、一人で留守番をしている女の子から電話がかかってくるところから始まる。
これを受けたハル・ベリーは、女の子を落ち着かせて無事やり過ごせるように誘導しようとする。
その後メインの事件が発生し、電話を受けた経験半年の新人に変わって、ハル・ベリーが担当する。
電話でのやり取りから、状況を判断し、誘拐された女の子が助かるようアドバイスをするのだけれど、次々と問題が起こっていく。このあたりは緊張感が持続し、とてもスリリングでおもしろい。
しかし、物語の終わり方は、私は失敗していると思う。
誘拐された女の子がそう望むのはまだいいとして、他にも多くの被害者がいるであろうことを知ったはずの911オペレーターが、その情報を捨てるようなことをするのが納得いかない。冒頭の事件に関わっている本人が、そんなことをするだろうか。
また、犯人像をある程度作っているようだけれど、執着対象者の死がストレス要因であるなら、もっと以前から犯行が行われているのではないか。
多くの犯行が行われていることを現すシーンがあったけれど数はそれほどあるように見えなかったし、「違う」ものをあれだけ残しているのはなぜなんだろう。