『トラブル』満たされなかった利用者のシステムへの期待
そのシステムへ、利用者がどのような期待をしていたか
原因特定のため、仮説を立て検証する
利用者の報告内容と矛盾しないか、症状をすべて説明できるか を確認
仮説は徐々に範囲を拡げていく
トラブルシューティングプロセス(p.12 図 1.1-2)
問題認識
何をトラブルとするのか → そのシステムにおいて、利用者の期待は適切か
仮説設定
システムのあるべき状態との差異に着目
情報収集
あなたのトラブルは誰かのトラブルであった可能性を、忘れない
検証整理
仮説に基づき収集した情報から原因を特定
問題を充分に説明できなければ、仮説設定に戻る
意志決定
解決策実行の承認
副作用に注意
原状復帰手順を確保
解決策実行
既存利用者への影響把握
アナウンス要不要確認
結果評価
解決策実行後状況と期待状況の差異
必ずしも、完全修正が利用者の希望ではない
特定期間の可用性確保
新システム導入のための現システム修復困難設定
*修正プログラムの種類(p.14 COLUMN)
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システムのあるべき状態を明確にする
結果評価を忘れない
結果評価後ワークアラウンド(回避策)を明文化し、「既知のエラー」を増やす
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トラブルを区別する
ITILでは、
インシデント
標準運用に属さない状態
問題
「インシデント」を発生させる可能性のある未知の原因
既知のエラー
「ワークアラウンド(回避策)」が明文化されたもの
『問題」を物理障害と論理障害に分ける
システム要件を満たしているか(メモリ・CPU・ハードディスク・ネットワークアダプタ など)
基本情報の確認(OS、ソフトウェアのバージョン、修正プログラム適用の有無)
オペレーションミスはないか
ネットワークトラブルはないか
*メーカー別BIOS/診断メニュー起動方法(p.17 表 1.2-1)
*ハードウェア診断に特化したLive CDタイプOS(p.17 *6, *7)
初期確認により、「物理障害」「論理障害」「オペレーションミス」について確認する
*初期確認作業フロー(p.18 図 1.2-1)
トラブルの記録方法 SOAP(Subjective Objective Assessment Plan)方式
S:主観的情報
利用者の訴えを可能な限りそのままの言葉で記載する
動作が重い・見た目の変化・設定変更(されている・されない)・動作不具合・その他
O:客観的情報
調査により収集したデータ・ログ・メモリダンプ・ネットワークパケット など
対処療法的操作とその結果も記録
A:評価
主観的情報・客観的情報から分析
現象再現性の確認
時間的変化の記録
P:計画
評価に基づき解決策をどのように実施するかを計画する
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主観的情報なのか、客観的情報なのかを明確に記載する
客観的情報収集方法について記録する
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