2011/03/08 カティンの森

estis2011/03/08 (火) 22:17 に投稿

KATYN
2007年
ポーランド
122分
監督:アンジェ・ワイダ
脚本:アンジェ・ワイダ/ヴワディスワフ・パシコフスキ/プシェムィスワフ・ノヴァコフスキ
撮影:パヴェル・エデルマン
出演:マヤ・オスタシェフスカ/アルトゥル・ジミイェフスキ


1939年、ポーランドはドイツ軍とソ連軍、それぞれに侵略される。ポーランド将校の多くがソ連軍の捕虜となった。
ポーランド将校の妻アンナが、夫を捜しているところから始まる。
映画冒頭で夫と再会するが、それが最後になった。
ソ連の秘密警察により、約4,400人が亡くなった「カティンの森事件」の被害者となったのだ。
京都シネマ 2010BEST10 アンコール上映の1本。会員は500円ということで、見に行きました。

アンジェ・ワイダ監督の父親が事件の被害者ということからか、映画としての娯楽性はほとんどなく、特にラストは、冷酷に人間の残酷さをただただ見せつける。R15指定になるわけだ。
全く「カティンの森事件」について知らない人が見ると辛いと思う。
ポーランドでは、こういったことは周知の事実なんだろうか。
2007年製作の映画が、2010年までなかなか日本公開されなかったのも、エンタテイメント性のない内容だからなのかな。

これを見て、人間の残酷さを感じるのは容易だが、それよりも、真実も求めた人々の事を覚えておきたいと思った。

ちなみに他のアンコール上映作品は、「瞳の奥の秘密」、「息もできない」。
「息もできない」は未見ですが、「瞳の奥の秘密」はとても衝撃を受けた。人にとって何が重要なのか、考えさせられた。