よしづきくみち
travel 1 ホスト男とSF少女 Ohスーパージャンプ H21年APRIL、JUNE、AUGUST、SEPTEMBER、NOVEMBER、H22年JANUARY掲載分収録。 ジャンプ・コミックス デラックス p.200 2010年1月9日 第1刷発行 カバーデザイン/本橋真規子(フライハイト) 株式会社 集英社 有限会社タイムトラベル春日研究所を舞台にした物語。 このタイムトラベルは、春日市限定、遡れるのも2002年まで。実際にタイムトラベルするのではなく、脳内への干渉で再現する。 travel 1 travel 2 travel 3 travel 4 travel 5 travel 6
雑誌で読んだ第20話から気になって買った。
3話までは、このタイムトラベル、インターブレインタイムトラベルがどういうようなものなのかの説明が主体で、一話完結的な話しになっているのだけれど、1話はともかく、2話の依頼者の変化、まして3話の結末は、無理矢理ハッピーエンド志向過ぎないか。 4話の背景として出てくる2012年7月3日(火)東京大災害。5話では、風見鶏亜紀がその大災害の中ただ一人の生き残りであり、タイムトラベル春日研究所が父親の形見であることが明かされる。そして6話では、タイムトラベルスキャンデータ内では10年前の大災害以来、風見鶏亜紀が存在しないことになっていることが語られる。 タイムトラベル装置がおかしいのではなく、風見鶏亜紀の存在がバグだと自身が語る。タイムトラベルを経験した筈の人々もデータ内では経験していないことになっている。ここで既に、パラドックスが生じていると思われるのだが、どう結末をつけるのだろうか。 長い物語の序章としては、まあまあかなと思った。次巻以降の展開に期待しよう。
|