大崎梢
平台がおまちかね
新人営業マン・井辻智紀の一日 1
マドンナの憂鬱な棚
新人営業マン・井辻智紀の一日 2
贈呈式で会いましょう
新人営業マン・井辻智紀の一日 3
絵本の神さま
新人営業マン・井辻智紀の一日 4
ときめきのポップスター
新人営業マン・井辻智紀の一日 5
出版営業マンに愛を! 杉江由次
2008 東京創元社
2011/9 創元推理文庫
創元推理文庫 M お 5 4 p.312
2011年9月16日 初版
カバーイラスト=高田真弓
カバーデザイン=大野リサ
株式会社東京創元社
平台がおまちかね
新刊でもないのに平台に何十冊も積まれた本。手書きのポップ。その書店で突出して売れる自社本。お礼を言いに書店を訪れると、店長は何故か冷たい。
新人営業マン・井辻智紀の一日 1
○月×日、秋沢さんに呼び止められる。
マドンナの憂鬱な棚
いつも笑顔の書店員さんが、沈んだ顔。担当の棚にも迷走ぶりが伺える。どうも「つまらない」と言われたらしい。
新人営業マン・井辻智紀の一日 2
○月×日、午前中は在庫のチェックと会議。
贈呈式で会いましょう
自社主催の文学賞の受賞式。控え室にいるはずの受賞者の姿がない。
新人営業マン・井辻智紀の一日 3
○月×日、午後から書店まわり。
絵本の神さま
ようやく訪れることのできた地方の書店。残念なことに既に閉店廃業となっていた。隣の蕎麦屋の主人は、前日も同じように訪れた男がいたという。
「ノンタン、ババール、ジョージ、ハリー」
新人営業マン・井辻智紀の一日 4
○月×日、夕方はあわただしい。
ときめきのポップスター
ある書店で催されたポップ販促コンテスト。十社の営業マンが、自社本、他社本各一冊を対象にポップを作成。推薦した他社本の売り上げトップになった営業マンには、翌月一ヶ月間正面平台が提供される。
コンテストが始まると、何故かある社の推薦本の配置が、他社の本と入れ替わる事態が次々と発生する。
新人営業マン・井辻智紀の一日 5
○月×日 飲み会も仕事です。
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