佐々木健一

2014/05/24 辞書になった男 ケンボー先生と山田先生

estis2014/05/29 (木) 01:17 に投稿

文藝春秋 2014年2月10日 第一刷発行
     2014年4月10日 第四刷発行

映画『舟を編む』から、辞書編纂つながりで。
映画は、原作者が参考にしたのが岩波の辞書編纂だったから複数人で作業していたけれど、本書に登場する二人、三省堂国語辞典の見坊豪紀(けんぼうひでとし)、新明解国語辞典の山田忠雄は、ほぼ一人で編んだ。
本書は、NHK-BSプレミアム特番「ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男〜」が基になっている。
明解国語辞典に携わっていた二人が、なぜ別々にそれぞれ辞書を編むことになったのかについて、辞書を編むとはどういうことかについて、書かれている。
お二人とも、自身の仕事に対し非凡なまでに真摯であった。
辞書を引くのではなく、辞書を読むことへ興味を向かわせてくれる。