Bal
2010年
トルコ・ドイツ
103分
監督:セミオ・カブランオール
脚本:セミオ・カブランオール
出演:ボラ・アルタシュ/エルダル・ベシクチオール/トゥリン・オゼン
第60回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞
養蜂家の父、母と暮らすユフス。
父はある日、消えた蜂を求めて森の奥へ巣箱を設置しに出かけて行く。
何日経っても、父は帰らない。
これが現代(2009年)を舞台にしていることを忘れないようにしたい。
冒頭の父親のシーンの長回しで、どういった映画なのかが分かる。
静かだが雄弁な映画だ。
およそいかなる作品でも、見る側の主体的な関与が必要だが、映画は容易くその重要性を覆い隠し、与えるものだけで満足させようとすることができる。
与えられたもののみで、判断する者たちはいる。
客観的に見ていたのでは、何故自分が見たのかの謎が解けない。
作者が言いたいことなど極論すればどうでもいいのだ。自分が何を得るかだ。
冒頭の父親のシーンの長回しで、どういった映画なのかが分かる。
静かだが雄弁な映画だ。
およそいかなる作品でも、見る側の主体的な関与が必要だが、映画は容易くその重要性を覆い隠し、与えるものだけで満足させようとすることができる。
与えられたもののみで、判断する者たちはいる。
客観的に見ていたのでは、何故自分が見たのかの謎が解けない。
作者が言いたいことなど極論すればどうでもいいのだ。自分が何を得るかだ。
ここではまだ、ユフスは喪失の哀しみを自覚していないように見える。先行する二作では、描かれているのだろうか。