1956年
日本・大映東京
111分
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:土井逸雄
助監督:増村保造
脚本:和田夏十
原作:泉鏡花
撮影:渡部公夫
美術:柴田篤二
音楽:宅孝二
録音:長谷川光雄
照明:柴田恒吉
編集:中静達治
色彩指導:・時代考証:岩田専太郎
メイク:渡辺静郎
衣裳調達:高島屋
衣裳:上田茂太郎/原定一
特殊撮影:的場徹
出演:淡島千景/山本富士子/若尾文子/品川隆二/柳永二郎/船越英二/杉寛/岸輝子/浦辺粂子/沢村貞子/平井岐代子/潮万太郎/伊東光一/高村栄一/伊達正/小原利之/川口浩
清葉と張り合っているお孝は、清葉に生き別れの姉の面影を見る葛木が清葉に振られたために懇ろにになる。やがて葛木を愛するようになるお孝だが、葛木はお孝を見下している自分に気付き…
映画女優淡島千景追悼上映の1本。
市川崑監督ということで見た。
市川崑監督ということで見た。
心理的な照明の効果を勉強した。
雪の日の橋のシーンを美しく感じた。
葛木が自分よがりに過ぎる。
狂えるのかと感嘆。
物語としては、狂うことが必要なのだろうが、狂うのは相手を思うからだけではなく、自分を守るためではないのかと。
狂ってしまうのは、楽だ。
闘って戦って、善戦虚しく敗れ力尽き命果てればドラマチックなんだろうが、そこで終われれば楽だ。
狂わずに失ったことを、生き長らえ敗れたことを、抱えてもなお歩む物語こそ必要だ。