映画をめぐる美術 マルセル・ブロータースから始める

estis2013/09/27 (金) 00:45 に投稿

直角に接する二平面を使って上映される やなぎみわの「グロリア&レオン」は興味を惹かれた。
だけれども、その他の作品も含めて上映方法がとても気に障る。別の作品の音が聞こえてくる、それも複数の作品の音が。
そういった環境での上映を想定して作成されたとは思われないのだけれど、展示側は明確に意図して行っているのだろうか。

このような状況から思ったのは、
絵画はどのような音の中で鑑賞されることを想定して作成されているのか、
音楽は何らかの視覚刺激を伴って聞かれることを考え合わせているのか、
創作物は、それが関与する・しない五感についてどこまで制御することを想定しているのか、
ということ。
作者はどこまで自覚しているのだろう。
臭覚も含めコントロールしようとした映画もあったようだけれど、いずれ五感全てを操作する何かが完成するのだろうか。