米国の哲学者アグネス・カラードは新著『Open Socrates』で、「考える」ことを忘れた現代人にソクラテス的思考に立ち戻れと呼びかける。

ソーシャルメディアインフルエンサーのキャンディス・リンは、中国と欧米のネット文化をつなぐ存在だ。TikTokとInstagramを合わせて230万人以上のフォロワーをもつ彼女は、米国のSNSユーザーが「小紅書」を知る前から、中国のソーシャルメディアの面白さを紹介していた。

選挙で選ばれていない人物らが、自らに利益誘導を図るために、政府を組織内部から大改造している。誰のことかは歴然としているが、検証してみよう。

イーロン・マスク率いるDOGEのチームは、連邦職員の人員削減を続けるなか、AIを活用した業務の自動化を推進している。

量子力学の法則に従う「量子システム」をモデル化するには量子コンピューターが有望だ。しかも従来よりはるかに少ない量子メモリーでそれが可能なことを示した論文が立て続けに発表され、量子優位性の確立も視野に入ってきた。

古いAndroidスマートフォンを使い続けたい人には、LineageOSがおすすめだ。それぞれの機種に最適化されたこのオープンソースのOSをインストールすることにより、古い端末でも最新のOSを使えるようになる。

2025年アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされ、カンヌ国際映画祭では審査員特別賞を受賞した映画『聖なるイチジクの種』。描かれるのは、イランの権威主義体制とそれに抗議するデモの間で揺れる家族の姿だ。本作を制作したことで国外への脱出を余儀なくされたモハマド・ラスロフ監督に、作品への思いを訊いた。

米社会保障局では今週、『Washington Post』や『The New York Times』のような「一般ニュース」のウェブサイトへのアクセスが遮断された。ここには『WIRED』も含まれている。制限がどのような基準でなされたのかは、はっきりしていない。

かつては実現不能だと考えられていた「強化学習」はいま、AI開発に不可欠となっている。この分野の基礎を築いたアンドリュー・バルトとリチャード・サットンが、このほど2024年度の「ACMチューリング賞」を受賞した。コンピューターサイエンス分野のノーベル賞とも呼ばれる栄誉だ。

ハッブル宇宙望遠鏡が10年以上かけて撮影したアンドロメダ銀河の画像から、600枚超を組み合わせてつくられたパノラマ画像が公開された。この画像などに基づいて、天の川銀河から250万光年ほど離れたアンドロメダ銀河の知られざる姿を解き明かしていこう。

踊りを披露し、棚の整理をするロボットなどで知られるボストン・ダイナミクス。創業者のマーク・レイバートは、人間による操作や調整によって高度な動きを実現する段階を経て、強化学習でより自律的に動けるロボットの開発を目指している。

台湾の半導体大手メーカーが、米国内生産向けの多額投資を表明した。しかしトランプ政権は台湾製チップへの輸入関税導入を検討中だという。専門家らは、関税発動は困難であり、米国への生産拠点移転が同国に利益をもたらす保証はないと指摘している。

連邦政府を骨抜きにするという壮大な計画から目をそらすために、トランプ大統領は影響力の比較的小さいDEI（多様性、公平性、包括性）プログラムを取り上げ、米国でうまくいっていないあらゆることに対する口実として利用している。

トランプ大統領の私邸「マール・ア・ラーゴ」で有料の特別夕食会が開催されていたことが、『WIRED』の取材で明らかになった。情報筋によると、グループ会食には100万ドル（約1億5,000万円）、大統領との一対一の面会には500万ドル（約7億5,000万円）が必要だという。

イーロン・マスク率いる米国政府効率化省（DOGE）が突如、職員向けクレジットカードを凍結してから約2週間が過ぎた。すでに各政府機関で重要物資が不足し、出張は停止され、政府職員は本来の仕事が遂行できない状態に陥っている。

アップルが新型「MacBook Air」を3月5日（米国時間）に発表した。一見すると同じデザインではあるが、従来の「M3」チップを置き換えるかたちで「M4」チップを搭載したことが最大の特徴だ。

消失の危機に瀕しているサンゴ礁の回復を促進する技術を、米国の研究者たちが開発した。鍵を握るのは、サンゴの餌となる動物プランクトンを引き寄せる人工的な光だ。

いまやデータとなった音楽の歴史すべてを指先のフリックひとつで操ることができる。だが、おすすめの音楽を繰り出してくるアルゴリズムのせいで、自分が本当に求める音楽と出合う機会をわたしたちは失っているのかもしれない。

世界最大のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス（MWC）」が、3月3日から 6日まで開催中だ。『WIRED』は超薄型スマートフォン、太陽光発電ノートPC、グーグルのAstra技術を組み込んだGeminiのAIアシスタントなどをチェックした。

iPadシリーズのミドルレンジを担う「iPad Air」と、低価格モデルの「iPad」が刷新された。いずれも“正常進化”といえるモデルチェンジだが、注目すべきは低価格モデルの価格が据え置かれたことだろう。