10年前に『なめらかな社会とその敵』を刊行し、ブロックチェーンやDAOの到来を予見した鈴木健。本連載は「なめらかな社会」の実現に向け、Web3の領域を見通す6人の賢者と対話を重ねるものだ。第4回のゲストは、AIエンジニア／起業家／SF作家の安野貴博。

記憶とは、どこまでが真実で、どこからが幻想なのか──。メキシコの俊英ミシェル・フランコが手がける『あの歌を憶えている』は、過去と現在が交錯し、喪失と再生が織りなす深遠なドラマだ。記憶の曖昧さと、それでもなお人をつなぐ力に迫る本作。監督自らが語る制作の背景と、「記憶」というテーマへの独自の洞察とは？

イーロン・マスク率いるDOGEによる度重なる失態は、実行されている“焼畑戦略”が、いかに恣意的かつ破壊的であるかを示している。

イーロン・マスクの率いる政府効率化省（DOGE）による政府機密データへのアクセスを巡り、少なくとも8件の訴訟が起こされている。その行方は、ウォーターゲート事件の再発防止のため1974年に成立した「プライバシー法」にかかっている。

ソフトバンク × 真鍋大度 × 東京大学による完全予約制の展覧会「Brain Processing Unit －生命とコンピューターが融合する未来－」が2月上旬に開催された。生体プロセッサを使って根源的な問いに向き合うなか、見出された生命知能の魅力や可能性とは？

渡り鳥は毎年何千キロもの距離を旅し、適切な生息地を見つけることで冬を生き延びる。とりわけ食虫性の鳥類にとって、いまや都市は「シンプルな森」として機能し、住処と食糧を提供する場所となっている。メキシコ国立自治大学の研究。

長持ちすると思われがちなチョコレート。しかし、トリュフチョコなどは「ケーキ」のようなものだと捉えたほうがいいようだ。チョコレートをおいしく保ちながら冷蔵・冷凍する方法や、賞味期限のチェック方法などについて、専門家2人にアドバイスをもらった。

有害性が指摘されるPFASを除去する浄水器のフィルターが、メーカーによって性能にばらつきがあることが判明した。そんななか、米国のある研究者が安価かつ再利用可能なフィルターの開発に取り組んでいる。

街中や建物の中でよく目にするデジタルサイネージ。それが、誰でも自由に表現できるキャンバスになったら──。東京・京橋のTODA BUILDINGで新作「Transcription: 都市の採譜」を展示したプログラマー／CGアーティストの永松 歩は、そう語る。

たっぷりの仕掛けと企みに満ちた壮大な物語絵巻、つまり“虚構”を貪り読む愉楽──。今年の読売文学賞を受賞した円城塔の新たなる代表作『コード・ブッダ』は、読み手の想像力を試す大真面目なユーモアとともに、AIと人間の縁起を描いた小説だ。

日本の公立小学校の教育現場を1年間にわたって撮影した山崎エマ監督のドキュメンタリー映画『小学校〜それは小さな社会〜』から生まれた短編版が、第97回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。日本を題材にした日本人監督による作品として同賞初ノミネートになった作品は、いかに生まれたのか。山崎に訊いた。

別人のように垢抜けた姿を次々に披露するテック業界の大物たち。彼らをファッション評論家やトレンドウォッチャーは絶賛するが、彼らは自分が本当に望む役割、すなわち「スーパーヴィラン（超悪玉）」にふさわしい身なりをするようになったのだ、という事実に、まだ誰も気づいていない。

一般調達局（GSA）などの米国政府機関で、職員向けのクレジットカードの利用が突然停止された。今後、一部の例外を除き利用限度額が1ドルとなる。近くすべての政府機関で同様の措置が取られる。情報筋が『WIRED』に明かした。

人工知能（AI）の分野において主要な1社であるOpenAI。来日した共同創業者でCEOのサム・アルトマンが語ったのは、地球上にある知識の源となるAIのコストを「ゼロ」に近づけるという壮大なビジョンだ。

ファンが盛り上がらないファンフィクションのカップリング、政治的な抗議運動、そしてファンからもマーベルからも軽んじられていた黒人スーパーヒーローの起用。シリーズ最新作の公開で読み解く2025年のMCU。

古代エジプトのミイラからはウッディーで甘くスパイシーなにおいが漂っていることが、このほど最新の研究で明らかになった。その香りには死者の魂を清浄に保つために防腐処理を施した古代人の想いが込められているようだ。

東京・恵比寿にファッションブランド「LEMAIRE（ルメール）」の旗艦店がオープンした。1960年代に建てられた木造宅に隣り合う庭を手掛けたのは、造園ユニット「veig」（ヴェイグ）。造園学と生物学という、近接していそうで交差しなかった領域をブリッジするふたりの間には、多様なエゴが織りなす緩衝地帯を扱うワイルドな知恵と、前向きな対話が行き交っていた。

機械学習を活用して応力分布や比強度を最適化することで、炭素鋼の強度と発泡スチロールの軽さを兼ね備えたナノアーキテクチャー材料を国際研究チームが開発した。実用化されれば航空宇宙産業に革新をもたらすかもしれない。

英国の作家サミュエル・バトラーがかつてニュージーランドで牧羊をしていたころ、「機械のなかのダーウィン」という文章を地元の新聞に投書した。それは、機械という種族がやがて人類を支配すると警告する、まさに現代の懸念を先取りするものだった。

地球近傍小惑星「2024 YR4」が2032年12月22日に地球に衝突する可能性があるとする警報を、このほど国際小惑星警報ネットワーク（IAWN）が発した。もし本当に地球に衝突したら、いったい何が起きるのか？ その影響を解説する。